読者ラーメンコラムvol.17

本家 第一旭本店(チャーシュー麵)

「京都ラーメンに出会った日」

2023年7月

新型コロナウイルスの騒ぎも落ち着き、ようやく日常を取り戻そうと様々なイベントが始まった。

日本の様々なところに足を運んできたが、久々の旅行。
妻ともそろそろいつもとは違うところに行きたいと選んだのは、祇園祭真っ最中の「京都」

祭りのイメージの活気ある荒々しい雰囲気とは少し遠い、厳かな雰囲気を少しばかり感じるまさに日本の神事。

少しばかり心が洗われたような気持ちになりながら帰路に着こうと思った際にふと京都ラーメンの広告が目に入った。

京都の食文化は出汁を中心に、旬の野菜などをきめ細やかな作業で作られた上品なものとイメージしていたしそのような食事を旅行中にも口にしていた。

しかし、広告でみた京都のラーメンは、そのイメージとは違う黒っぽいスープでチャーシューが何枚も重ねられた物だった。

帰りに「寄ろうか」と妻と話していた店はあったのだが、予定を変更して京都ラーメンを食べてみようと話してみたのだった。

訪れたのは京都でも有名だという『本家 第一旭』という店だった。

本家 第一旭本店

本家 第一旭本店

非常に並んでおり、他の店もあったのだが「せっかくなら」とこの店に決めた。

元気のいい店員さんが手際よく店内を案内しており気持ちもいい。
ご注文は?と聞かれたが広告で見たラーメンに近しい「チャーシューメン」にしてみた。

本家 第一旭本店(チャーシュー麵)

本家 第一旭本店(チャーシュー麵)

運ばれたラーメンは、丼いっぱいのチャーシュー。
私はネギも好きなので、名産の九条ネギも追加してみた。

非常にインパクトのある見た目で食欲が掻き立てられる。
スープと麺を少しづつ頂きながら心の中で「これはうまい」と唱えていた。

すごくボリューミーのあるラーメンだったが、すっきりとした味わいもありながら豚骨の旨みも感じられるバランスが取れた味わいに今までの「京都」のイメージも変わった。

「これはいい発見だなぁ」とも妻とも話し、また新たな魅力を知れた。

またいつか京都の街を訪れた際には、「京都ラーメン」を必ず食べてみようと思ったのであった。

(アラフィフの埼玉県民)