ラーメン太郎 ~日本ラーメン検定への挑戦~【佐野ラーメン編】

「ラーメン」630円

私の名前はラーメン太郎。
ラーメンをこよなく愛し、愛読書は「日本ラーメン検定」のテキスト、そんな男である。

私は、この日「佐野ラーメンが食べたい」と思った。
暑くなってきたので、濃厚系ではなく、清湯系のラーメンを欲してしまったのだ。
この思考になってしまった私の行動力は、自分でも驚くレベルだ。

東京から車を走らせ、約1時間半。

栃木県佐野市へとやってきた。
佐野市は『佐野プレミアムアウトレット』や関東三大師『惣宗寺』、『出流原弁天池湧水』などの観光スポットも多々お出かけスポットもあり、自然も豊かで心落ち着く土地である。

佐野ICから降りて7分ほどの地にあるこちらのお店に入ってみた

佐野ラーメン いってつ

佐野ラーメン いってつ

モダンな雰囲気あふれる店内で、運が良ければ入り口の窓から麺を手打ちしている様子も見ることができるようだ。

 

「しょうゆラーメン」650円

『しょうゆラーメン』650円

カードと写真が被ってしまった…。どうやら焦ってしまったようだ。
ラードに覆われた黄金スープは、シンプルながらも魅力あふれるヴィジュアルだ。
鶏ガラ主体のスープはラードと相まってスッキリとしながらもコクがあり、食べ応えは素晴らしい。

手打ち麺は、柔らかめに仕上げられており、「もちトロ」食感な舌触りでこちらも楽しい。
トッピングは、焼豚2枚にメンマ、白ネギ、カイワレ、ナルト。
カイワレ、白ネギは少し辛みがあり、口が脂っぽくなってきた時に清涼感を感じさせてくれる。豚バラを使用した焼豚はしっかりとタレが染み込んでおり、噛めば噛むほどタレと肉の味わいが溢れてくる。

とても美味しいお店であった。

続いて向かったのはこちらのお店

 

 

 

手打ちラーメン しまだや

手打ちラーメン しまだや

古民家風の店内は広々としていて温かみがある。

 

「手打ちラーメン」680円

「手打ちラーメン」680円

香味油に動物系の強みが加わっており、麺はしっかりと歯に帰ってくる弾力を感じられる。
スープはやや色合いが濃く見えたが、醤油しっかり効かせた感じもせず、スッキリかつ旨味をしっかりと感じられる一杯である。
このお店で驚いたのは、先ほどのお店でも店員の方に「餃子」を勧められたのだが、こちらでも聞かれたことである。

なるほど。佐野ラーメンは餃子も合わせて楽しむ文化なのかもしれない。
他にも行きたいお店があったので、断念したが餃子も食したかった。

食休みを挟み、次に向かったお店がこちら。

青竹手打ちラーメン 大和

青竹手打ちラーメン 大和

一番楽しみしていたお店である。ランチ時は一足遅く、もうすでに終了しており17時の開店待ちをしていたが、もう既に行列が出来ていた。なんとか1回転目に入ることはできたが、次回行く際は注意が必要だ。

リニューアルしたようで、店内は清潔でとても明るい雰囲気に富んでおり、客層はファミリー層が多く見受けられる。地元に愛されているお店のようである。

 

「ラーメン」630円

「ラーメン」630円

主張の少ないヴィジュアルをしていて、自信の現れにも見える。
スープはこれまで食べた佐野ラーメンよりも大分すっきりとしたテイストで、ほのかに魚介のエッセンスも感じられるがここら辺をはっきり申し上げられないのはまだまだ修行の身といったところか。麺は手打ちらしさをしっかりと感じることができる不揃い感がたまらない。もちもちとした麺も喉越しがいい。
何より驚いたのは、このチャーシューだ。口に入れた瞬間にほどける柔らかさ。かなり力を入れている。チャーシューメンが一推しである理由も頷ける。

メニューには「激辛ラーメン」880円の他に、「餃子ラーメン」980円なるものもあった。どうやら自慢の餃子の具をラーメンに浮かべた物らしい。これもチェックしたくなってしまう。

最後に訪れたのがこちら

麺屋 ようすけ

麺屋 ようすけ

言わずと知れた名店であり、以前私も一度食したことがあるが佐野に来ると必ず立ち寄ってしまうようだ。
広々とした店内で、機械の順番待ちシステムを導入しているようで必ずしも列で並んで待つ必要もないらしい。

 

 

「ラーメン」740円

「ラーメン」740円

ほうれん草がトッピングされていて見た目のバランスが食欲をそそる。
オイルっぽさがさほど無く、出汁をしっかりと楽しめるスープに手打ちながらも切幅のブレが少ない麺は歯応えありのムチムチタイプ。スッキリとした味わいだからこそ、老若男女問わず誰からも受けられる一杯なのではないだろうか。

テーブル席が多いうえに「半ラーメン」640円も用意されており、お子様づれにも安心してこられるのも魅力のようだ。
しかも、トッピングメニューが多いこともありオリジナルな一杯に仕上げることも可能のようで、私も「おろししょうが」70円をオーダーしたところ業務用のアレでは無くしっかりと生おろし生姜が出てきた。スープのアクセント、香り、清涼感がたまらない。デザート代わりに飲んだ、ラムネテイストの「さのまるサイダー」もなかなかおいしい

新潟県のご当地ラーメンの「背脂生姜ラーメン」を佐野ラーメンに合わせた「背脂生姜醤油ラーメン」890円も次回は是非チェックしたいところだ。

いやぁ。今日は“美味しい”1日になった。
「佐野ラーメン」の魅力にまた一段と惹かれてしまったようだ。胃袋で覚え込んだラーメンは一生ものである。改めて「日本ラーメン検定」に感謝し勉強に励もうと誓い、佐野市を後にするのであった。

(ラーメン太郎)