読者ラーメンコラムvol.22

「渡なべの限定ラーメンで全国を巡る」

ラーメン店は、ひとつとして同じものは無いと認識しています。たとえチェーン展開していても、その土地の雰囲気や人間性、時間帯、そのお店に行く経緯などを加味すると唯一無二の感想を持つことになります。そんな稀有な機会を意識する中で、全国を越え全世界に広がる「ご当地ラーメン」というカテゴリを網羅する事は難易度が高く、その標高の高さが更に登山者を募るのも推して知るべし、と存じ上げております。

しかし、私を含め大多数の方が、その七合目までも辿り着けない現状を俯瞰しているはずです。web や雑誌で垣間見た、脳内補完できない一杯。どうにかして登山口まででも辿り着きたい!そんな私の要望に合致したのが、「渡なべ」の限定ラーメンです。

渡なべ

東京:高田馬場で名店として名を馳せる「渡なべ」の紹介は他に譲り、私がここ数年、ひと月を置かず通う理由として「限定ラーメン」があります。お店の歴史に比べれば私の訪問回数は微々たるものですが、それでも十二分にその魅力に取りつかれている次第です。

「渡なべ」が2週間から1か月ほどの間隔で提供する「限定ラーメン」は、必ずしも「ご当地ラーメン」に限ってはいませんが、私が食べた中では9割以上が「ご当地ラーメン」と呼べるラーメンで、既に北海道から沖縄まで巡っています。もちろん、この「限定ラーメン」は、あくまでも「渡なべ」が解釈した「ご当地ラーメン」であり、点在するご当地のそれとは異なる味となっております。しかし、そこに私は魅力を見出しております。

私が食べた「限定ラーメン」の一部(胃袋都合で麺少なめ)

私は、「渡なべ」が提供する、いわゆる正式となる「らーめん」の味を好んでおります。そして、その指向を持つラーメン店が解釈した「ご当地ラーメン」を、「「渡なべ」があの地域にお店を出したら」という想定で楽しめるのです。語弊を恐れずに言うと、必ずしも自分の好みと合致しない可能性がある「ご当地ラーメン」を、自分の嗜好と合致するラーメン店の指向で食べられるのですから、新しい味を恐れ知らずで楽しめます。

あぁ、この「ご当地ラーメン」にはこういった特徴があるのか!これは旅行先として優先順位が高いな!と思いを馳せ、日本ラーメンファンクラブのコラム「バーチャルラーメンツアー」や「日本ご当地ラーメン総覧」を読む眼(まなこ)に力が入るのです。

局所的な内容となってしまい恐縮ですが、是非皆さまも「限定ラーメン」やラーメンイベントで、全国のラーメン店や未知のラーメン店を巡ってくださいませ。多様性を誇る「ラーメン」が更に輝くものと存じます。

(Anija)