100年後に残したい名店vol.5

紅蘭

中華そば 紅蘭

山口県の中でも下松市に特異的に存在する牛骨ラーメンの元祖の店で、下松の街のランドマーク的な店でもある。

当地の牛骨ラーメンは満鉄の技師が戦後に中国蘭州の鉄道建設に協力した関係で伝わったとも、紅蘭の蘭は蘭州に関係があるとも言われているが、定かではない。

紅蘭
紅蘭

1952年(昭和27年)の創業で歴史は古いが、建物は新しい。広い店内はアイドルタイムにも関わらず満席である。
女性の店員さんが店内をテキパキと動き回っている。

メニューは中華そばの並、中、大、チャーシュー(麺)の並、中、大と潔い。サイドメニューにいなり寿司があり、これを注文するお客さんも多い。
中華そばのスープは脂でこってりしており、舌にねっとりと纏わりつく。牛骨と当地の醤油から甘みがふんわりと出ている。中細ストレート麺に牛骨スープがよく絡む。この構成でなくてはいけないと思わざるを得ない奇跡のバランスで、店を出た途端に踵を返したくなる魅惑の一杯だ。

(河田剛)

100年後に残したい名店:店舗情報

店名中華そば 紅蘭
住所山口県下松市駅南1-5-10
電話番号0833-41-0750
※店舗情報は2019年2月現在のものです